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  • ブラスの響きを聴こう

    2016/02/29
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    今回は、トランペットの音色を良くするために大切なことを書きますね。
     
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    音色=響きととらえて良いのです。いい音はいい響きがあります。本物の響く音を沢山聴くことであなたの金管楽器としてのトランペットの音のイメージが出来上がります。
     
    これは、すごく大切なことで、トランペットをいい音で吹くためにはいつも自分の頭のなかで「いい音、いい響き」をイメージして吹くことが大切です。
     
    いつも音をイメージして練習していると不思議なことにだんだんと自分がイメージした音になって来るのですね。
     

    ということで、今日は金管楽器の「音、響き」を3曲ほど聴いて下さい。

    A Blast of Brass from New York - The New York Philharmonic Principal Brass Quintet 

    Brass except from Mahler Symphony 2 

    John Williams - Star Wars Main Theme. The Force Awakens Tribute Performance 스타 워즈   

  • トランペットの基礎練習

    2016/02/28
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    今回は、トランペットの基礎練習ということについて書きますね。
     
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    初めてトランペットを吹く、という方を除いて、ある程度トランペットを吹いて来ている方が今回のお話の対象になる方です。
     
    トランペット初心者=ビギナーの方から中級者の方まで、また上級者になっても必要なことが含まれます。
     
     
    最初に、トランペットはどうして音が出ているか、ということをしっかり抑えておくことです。
     
    この事についてトランペットを吹いている人は、分かっているようで分かっていない、というか忘れていることが多く見られるのですね。
     
    その証拠に、一日の初めにトランペットを吹こうとする時、いきなり大きな音を吹いてみたり高音域の音を吹いてみたりする方がとても多いのです。
     
    ですから、最初に確認しておきましょう。
     
     
    トランペットは、「自分の唇を振動させて」音を出しているのです。
     
    これは、とても大切なことですので、しっかり頭のなかにいつでもインプットしておきましょう。
     
    自分の唇を振動させている、ということはどういう事なのか?これは、体の一部、もう少し詳しく言えば、皮膚の一部を振動させているのです。
     
    ウィキペディア参照
    唇は口の上下に1つずつあるひだで、区別する場合には「上唇(うわくちびる)」「下唇(したくちびる)」という。柔らかく内部の筋肉によって自由に動くことができる。多くの哺乳類ではその縁は次第に薄くなるが、ヒトの場合はこのひだの内側が外側にめくれ出て、分厚くなっていることが大きな特徴である。この部分は薄い皮に覆われて血流が透けて見えるため赤く見え、ひだ全体ではなくここだけを特に唇と呼ぶこともある。
     
    ウィキペディアの説明でも分かる通り、唇は、非常にデリケートな部分であるわけです。
     
     
    このデリケートである唇を振動させているのですから、ウォーミングアップから始める基礎練習は非常に重要な練習になります。
     
    トランペットや他の管楽器奏者の方全てに言えることなのです。
     
    「音」を出して演奏すると言うことは、唇とその周りの筋肉を使っているのですね。ですから、毎日の練習によって少しづつ鍛えて行かなければいけません。
     
    そのために基礎練習が大切になって来るのですね。
     
     
    アンブシュアは、普通、口の形と言われています。これは唇にマウスピースを当てて音を出すにの必要な唇の形と言うことなのです。
     
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    アンブシュアは、顔の大小や歯並び、唇の厚さなど人それぞれですので形にはまるものではありませんが、上の写真の3人の方のアンブシュアはOKです。
     
     
    以上のことを理解して基礎練習を始めましょう。
     
    トランペットの基礎練習の内容とは
     
    1.バジングを行う
    最初にマウスピースだけでのバジングを行います。バジングの音は昆虫の羽音のように細かな振動がすればするほど良いのです。
     
    2.ウォーミングアップを行います。
    ウォーミングアップの目的は、唇にマウスピースをなじませ、トランペットの音を唇が出しやすくしてあげることが一番の目的になります。
    ウォーミングアップでは、小さな音で低音域から行い、徐々に音域を広げて(現在自分が出せている一番高い音まで)いきます。
     
    3.中低音域のロングトーンを行います。
    五線の第2線ソの音から、半音づつ下がりながら最低音までロングトーンをします。
     
    4.やさしいリップスラーの練習を行います。ゆっくりしたテンポで全音符を使い、3.のロングトーンの音域で下がるリップスラーを行います。
     
    5.次は、中音域のソからのロングトーンを半音づつ上げていくロングトーンです。五線第4間のミまで行いましょう。
     
     
    ここまで練習したら、10分~15分の休憩時間を取り、唇を休ませます。この唇を休ませる、と言うのがトランペットや金管楽器の練習では非常に重要なことになります。
     
    6.やさしい音階練習やアルペジオ、スラーなどの練習を教本を使用して行いましょう。
     
    7.また、休憩時間を取ります。
     
    8。やさしいエチュードを練習しましょう。
     
    9.トランペット曲を吹きましょう。
     
     
    トランペットの基礎練習の内容は、大体このような順番で行いますが、あなたの今のレベルにあった練習をすることが大切です。
     
     
    腕立て伏せを最初から100回出来る人はいませんね。トランペットも同じなのです。唇の周りの筋肉も毎日の練習でトランペットを吹くための筋肉が出来上がって来るのですね。
     
     
    基礎練習をないがしろにしてはいけませんよ。基礎練習の毎日の積み重ねでうまくなって行くのです。
     
    今日は次の動画をご覧下さい。
     
    ロータリーのコルネットの演奏です。またアンブシュアもしっかり観て下さいね。
     
    Jazz, Period. - F. Busch Civil War Cornet, Circa 1865

  • モーリス・アンドレさんの思いで

    2016/02/27
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    「私のモーリス・アンドレさんの思いで」ということで書いてみたいと思います。
     
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    1970年代後半から80年代前半は、私がトランペットのプロを目指し東京でトランペットと音楽の勉強に明け暮れていた時期で10代後半から20代前半の頃になります。
     
    何か大昔の話ですよねぇ~。(笑い)
     
    そんな青春時代のある日のこと、芸大奏楽堂でモーリス・アンドレさんの公開レッスンが行われる、ということで同じトランペットの友人と一緒に見に行きました。
     
    私は芸大(東京藝術大学音楽学部)生ではなかったのですが、芸大生にも友人がいて、呼んでくれたのです。
     
    芸大の奏楽堂は歴史がある音楽堂で、明治の香りがする奏楽堂なのです!
     
    にこやかな様子で、(実際笑顔で登場されました)ステージに出てこられ、いきなりリップスラーをされました。まだまだアンドレさんも若く油の乗り切った頃でしたのでアンドレさんの「音」を直に聴く事ができとても興奮し、感動したことを良く覚えています。
     
    地方にいたら絶対巡り合うことのなかった、私にとっては素晴らしい体験になったのです!
     
    この公開レッスンまでにアンドレさんのレコードも数枚持って聴いていましたし、私のトランペットの先生である祖堅先生からもアンドレの演奏を聴くことを勧められていましたので、感激もひとしおでした。
     
    また、トランペットの「音」に対しても「本物」がどういうものか、ということを実感できたのです。
     
    今日は、このモーリス・アンドレさんの演奏を一つ聴いて下さいね。
     
    曲は、Maurice Andre Telemann Trumpet Concerto in D  
    テレマン作曲 トランペットコンチェルト ニ長調です。
     

    ピッコロトランペットでの演奏なのですが、トランペットはこんな「音」なんだ!と思うのです。
     
    演奏技術や音色も素晴らしいのですが、公開レッスンでバロック音楽の演奏においてのリズムの感じ方についてアンドレさんが話されたことがとても印象に残っています。
     
    どういう内容だったのか、と言えば、バロック音楽はお腹でリズムを感じ取って演奏しなさい、ということでした。
     
    ちょうどこの時期、私もバロック音楽をトランペットで吹くことが多かったのです。
    祖堅先生からは、曲想やブレスコントロールについて、バロック音楽についてなどレッスンで教えてもらっていたのでなおさら心に残ったのだと思います。
     
    バロック音楽は4/4と書いてあっても8分音符を感じ取って吹かないと行けません。8beatなのですね。この8beatをお腹で感じ取って吹くということなのでした。
     
     
    私が音楽を勉強していた1970年代後半から80年代前半は、色んなジャンルの音楽が日本国内でも海外でも一度に「ニューサウンズ」みたいに出てきていた時代だったように思います。
     
    国内では、グループ・サウンズが下火になりフォークソング(かぐや姫など)やアカペラコーラスグループ(ファイファイセットなど)が出てきたり、世界的にイージーレスニングが流行り、私もJALのジェットストリームなりFM番組を良く聴いていました。
     
    また、映画音楽にもオーケストラが使われスター・ウォーズのテーマ曲はなんとBBC交響楽団の演奏?だったように思います。
     
    ジャズにロックの要素を取り入れたジャズロックが出てきたのもこの時代だったと思います。トランペットではメイナード・ファーガソンさんが超ハイトーンプレイで有名になりましたしチェイスというグループもトランペットのハイトーンの演奏で有名になりました。
     
    今振り返って見ると私が青春を過ごした時期は、新しい?音楽が溢れていた時代だったように思います。
     
    今日は、モーリス・アンドレさんの思いで、ということで1970年代後半から80年代前半のことも合わせて書いてみました。
     
     
     
     
     
  • トランペットは、難しい?

    2016/02/27
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    トランペットは難しい?という今回のテーマですが、これはどうも思い込みなのではないかと言う気がします。

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    トランペットは難しい?という今回のテーマですが、これはどうも思い込みなのではないかと言う気がします。
     
    金管楽器であるトランペットは、自分の唇を振動させて音を出している楽器なのです。この唇の振動がマウスピース⇒トランペット本体へと伝わり、トランペットの「音」として出ているのです。
     
     
    トランペットで音を出すための条件は2つあります。
     
    1.くちびるが振動すること
    2.圧力のかかった「息」を出すこと
     
    この2つの条件が満たされると音が出ます。
     
    しかし、「これがなかなか出来ないんだよなぁ~」「分かっちゃいるけど・・・」なんて言うつぶやきが聞こえて来そうですけど・・・(笑)
     
    しかし、ここの所の練習を間違わなければ、「トランペットで音を出す」という事はそんなに難しいことではないのですね。
     
    では、どうすれば、そんなに難しくなく出来るのか?
     
    当たり前のことですが、練習をしなくてはいけません。
     
     
     
    基本的なことを書くと・・・
     
    まず、普通にくちびるを閉じた状態を作ります。
    次にこの状態のまま鼻からゆっくり息を吸って、もうこれ以上吸えない、と思うまで吸います。
    そうしたら、一旦、息を止め(1.2.3と少しゆっくり数える)軽く閉じた唇の真ん中から一気に吐いてみます。
    すると・・・・くちびるが、「ブルブル」と振動すると思います。
     
    やってみてすぐに出来る人、何回か練習して出来る人といるとは思いますが、割りと簡単にくちびるが振動してくれると思います。
     
    この「ブルブル」が「音」を出すための基本中の基本なのですね。
     
    しかし、この「ブルブル」が出来てもトランペットの音は出ません。何故かと言えば、この「ブルブル」がマウスピースの中で出来ないと行けないわけです。
    (でもブルブルは金管楽器の音が出る原理なので重要です)
     
     
    どのようにしたらマウスピースから音を出せるのか?
     
    唇を振動させて音を出すのですが、唇を含めたほっぺた全体で壁を作りその壁を圧力のかかった息で突き破るときに唇は振動してくれます。そして、マウスピースの中でも振動してくれるのです。
    今書いた事は、あくまでもイメージとしてとらえておいて下さいね。
     
    このイメージしたことを実際に行う時には、「えっ!」と発音する時の口の形を作ることですね。勿論、この「えっ!」の口の形を作る前は、軽く唇を閉じた状態から作ります。
     
    また、口の中は上下の前歯が噛み合った状態ですので、息の通り道を作っておきます。これは上下に噛み合った歯から舌先を少しだけ覗かせた位、上下の歯の間を開けます。
     
    次にマウスピースの唇へのセッティングですが、マウスピースは上唇の出来るだけ中央部分からセッティングしていきます。
     
    後は、鼻から息を深く吸って「ブルブル」の時と同じ要領で息を唇の真ん中から一気に吐いてみま
    す。
     
    最初は、1回では、なかなか音が出ないかも知れませんが練習を重ねるとマウスピースから「音」を出せるようになります。
     
    このマウスピースを使った音出しのことを、バジングと言います。
     
    バジングとは「昆虫の羽音」のような音がするところから付けられています。ですので、バジングの音はきめ細かな音ほど良いのです。
     
    このバジングの音が良いほどトランペットの音は「いい音」がするのです。
     
     
     
    今回、文章で書いてきたことが、次の動画をご覧になると良くお分かりになると思います。
    トランペットも他の金管楽器もこのバジングをいかに出来るようにするかは、その後の上達にかなりの影響があります。
     
    ドイツ語で話されてますので分からないとは思いますが、(私もわかりません)バジングという言葉はお分かりになると思います。
     
     

     

     

     

  • 私が、トランペットを本格的に習いたい、と思...

    2016/02/26
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    こんにちは。 渋谷雅寿です。
     
    今回は、「私が、トランペットを本格的に習いたい、と思ったわけ」と言うことで書きたいと思います。
     
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    私が本格的にトランペットを習いたい、と思ったきっかけは、高校2年生のある冬の夜の出来事からでした。
    今、考えるとそれは「必然だったのではないのかなぁ~」とも思えるのです。
     
    その出来事は、その後の私の人生をも大きく変える出来事だったと言えますし、今の私を支えている中心的な「コア」にもなっているからです。
     
    小さい時から、音楽への興味関心はずっと持っていましたが、私の小さかった頃(小学生~中学生)と言えば、1960年代~1970年代始め)~何か大昔ですねぇ~(笑い)
     
    で、中学の頃にエレキギターが流行り、ビートルズ、ビージーズ、あるいはグループサウンズと言った日本人のグループやニニ・ロッソ、ポール・モーリア、マントヴァーニ・オーケストラなどのイージーレスニング、またアメリカ映画(ミュージカルも含む)など音楽はどれをとっても“目新しい”と思える時代だったように思います。
     
    そんな時代のなかで今でもハッキリ記憶にあるのは、小学校5年生の時にはニニ・ロッソはいいなぁ~、中学生になったら吹奏楽部に入ってトランペットが吹きたいなぁ~と思っていたことです。
     
     
    この思いは、すぐに実現し中学校では吹奏楽部のトランペットパートに無事配属されたのでした!
    渡しの場合、トランペットで音をだす、ということに関してそんなに苦労した覚えもなく、先輩や同級生と「楽しく」ラッパを吹いていました。私の所属する吹奏楽部はコンクールにも出ていて、部員も多く、特に当時は男子部員が2/3はいたのです!
     
    要するに小・中・高と音楽が好きで、トランペットの音色に魅せられてやってきた、ごく普通の音楽好きだったのですね~(^^)~
     
    そんな私が経験した、私の人生を変えるような出来事が、高2の冬にやって来るのです。
     
     
    今度、私の自作曲を新しくYouTube にアップしました。
    曲名は、「ママの子守唄」です。トランペット1本だけの録音になっています。
    これにベースを入れるとですねぇ~。かっこ良くなると思いますけど・・・・・今回は、トランペット1本です。
    聴いて下さい。
     

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どんなに豊富な知識を有していたとしても、それを生徒様に分かりやすく説明できなければ良い講師とはいえません。実演や例などを交えながら、中高生に分かりやすいレッスンを実施しております。その一方で入会金や年会費などは頂戴しておらず、レッスン料金も比較的リーズナブルです。「やってみたい」というお気持ちを尊重し、気兼ねなくチャレンジしていただけます。

また、Joy Music in福岡では、トランペットを学びたい方や吹奏楽部の運営に携わっている方に向けて様々な情報を発信しております。ベテランの講師だからこそお伝えできる有益な情報ばかりですので、ぜひ定期的にご覧ください。掲載されている内容についてのお問い合わせも歓迎いたします。